大橋鎮子さんの新刊「暮しの手帖」とわたし  小榑雅章

大橋鎮子著「暮しの手帖」とわたし


暮しの手帖社の社主である大橋鎮子さんが、<「暮しの手帖」とわたし>、という本を出版されました。その帯に次のように書かれています。
「暮しの手帖社社長、モデル、編集者、いつだって体当たり 波乱万丈のしずこさん」
「昭和の名編集者花森安治とともに「暮しの手帖」を作り続けた大橋鎮子。90歳にして初の自伝」
この本には、花森安治さんとの出会いから暮しの手帖の誕生、そして創世記の苦労が、いかにも鎮子さんの文章そのままの語り口で綴られています。
読みながら、正直、感動しました。私は、この大橋鎮子さんのそばで昭和35年から24年間、ずっと働いてきました。だから、鎮子さんのことは、よくよく知っているつもりでしたが、その生い立ちや暮しの手帖の誕生や創世記のエピソードなどは、断片的に聞かされてはいても、きちんと理解はしていませんでした。
それが、この本では鎮子さんの口から直に聞いているように、語られています。それはとても分りやすく、読む人の気持ちの中にすうっと入っていく文章です。
この本の中にも書かれていますが、花森さんがいつも私たちに言っていたこと「いい文章はいらない」「いい文章というのがあるとしたら、読んでわかりやすいかどうかだ」を、鎮子さんはじぶんなりに体現して、文章にしています。
「初の自伝」と帯にもあるように、ここで書かれていることは全編、すべて大橋鎮子ワールドです。おそらく、花森さんが、もし同じようなものを書かれたら(花森さんは絶対書かれないでしょうが)それはまたぜんぜん違うものになっていたと思います。
暮しの手帖や花森安治さんにご興味のある方には、ぜひおすすめしたい一冊です。
(暮しの手帖社刊 1714円+税)
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