スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「計画的避難区域」とは何か。どこまで住民を苦しめるのか  小榑雅章

「枝野幸男官房長官は11日午後の記者会見で、福島第一原発から20キロ圏外の一部地域を新たに「計画的避難区域」に指定し、1カ月程度かけて住民を域外に避難させると発表した。」http://www.asahi.com/politics/update/0411/TKY201104110293.html
20キロ圏内の住民はもう1か月も前に自宅を退去させられており、こんどはそれより広範囲の人たちに対し、自宅や仕事や家畜や畑を放置して避難退去せよ、という。
「原発事故の影響で住民が受け続ける、累積の放射線量が高くなるのを避けるため」であり、住民の安全を守るための方策だという。
健康を守るため、という大義名分はいい。しかし生活はどうするのだ、衣食住はどうするのだ、仕事にしろ、畑にしろ家畜にしろ、すべて生きるための糧である。それを取り上げておいて、さしあたって逃げろというのは、あまりに無責任ではないか。
政府は勝手に避難区域を設定すれば、それで「住民の安全は図った」と責任逃れが出来るかもしれないが、実際に避難退去をしなければならない住民はたまったものではない。
住民たちには何ら非はないのである。そういう人たちにお願いするときには、移っていただく場所や食料や仕事の補助や環境をきちんと整えて、「申し訳ないが、一時、こちらへ移っていただけないか」とお願いするのが筋である。それを何もしないで、とにかく自主的に自分で退去先も仕事の手当ても全部やって、出ていけというのは無茶苦茶ではないか。
3月31日のNHKラジオを聞いていたら、20キロ圏内で強制的に避難させられている福島県楢葉町町長の草野孝さんが、
「当面の生活費は」と聞かれて「お見舞金1世帯1万円支給。町からも4,5万円程度の給付を検討しているが、どうにもならない」
「今一番困っていることは」との問いに、「食生活の問題ですね。おにぎり、カップラーメンでの生活を余儀なくされていて、どういう風に集団避難していったらいいのか。病人が出ることが一番苦痛な現状」
「4月になると、子どもたちの入学の問題。どこでどうやって子供たちを勉強させたらいいのか。食事と学校の問題をどう解決するか。まったく困っている」
何も持たずにただちに退去させておいて、何週間もおにぎりとカップラーメンだけとはどういう仕打ちなのか。子供たちの学校は、勉強は、どう解決しろというのか。
もしあなたが、何の非もないのに、こんな仕打ちをされたら、と考えてみてください。許せますか。腹が立ちませんか。
私だったら許せない。まず東電が許せない。こんなに住民を苦しめる原因を作っておきながら、いまだに放射能汚染の解決の目途さえたてられない情けなさ。いや原因は地震津波の天災だと言い張る鉄面皮。そして「住民の健康のため」などとさも正義の味方のような風をして「計画的避難区域」指定し、あとは勝手にしろと高をくくっている政府が許せない。
いったい、国とはなんなのだろう。住民を苦しめるためにあるのか。
花森安治さんは、こう言っている。
  …
 民主々義の<民>は庶民の民だ。
 ぼくらの暮しを なによりも第一にするということだ。
 ぼくらの暮しと 企業の利益とが ぶつかったら 企業を倒す ということだ
 ぼくらの暮しと 政府の考え方が ぶつかったら 政府を倒す ということだ
 それが ほんとうの <民主々義>だ
  … (「見よぼくら一銭五厘の旗」暮しの手帖2世紀8号)
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

magazinehaniwa

Author:magazinehaniwa
ブログ雑誌埴輪へようこそ!
埴輪同人 宇治敏彦・小榑雅章
連絡先
 magazinehaniwa@yahoo.co.jp

最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
FC2カウンター
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。