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飯館村と計画的避難  小榑雅章

今日、5月15日、計画的避難がはじまった。福島県飯舘村の役場前に集まった避難住民に菅野典雄村長が「本当に申し訳ない。一日も早く帰れることを願っている」とあいさつしている姿が、テレビのニュースに流れている。第1陣となる10世帯が自家用車などで村を離れていく。
一昨日、宇治さんとともにこの飯舘村の役場をたずねた。転出届や移転先の相談などに訪れている村人たちのどの顔にも笑みはない。たくさん人がいるのに、会話の声は低く、妙に静かだった。
地震で家が倒壊したのなら、移転もやむをえない。津波で住まいが流されたのなら、あきらめる。しかし、飯館村のどこへ行っても、地震による被害など見当たらない。ごくたまに家の屋根の上にブルーシートがのっているのをみかげる程度だ。内陸だから津波はまったく関係がない。この村は、どこを見ても豊かな緑いっぱいの、のんびりとした平穏な村だ。それなのに、この村を捨てて、畑も田んぼも、牛や馬や犬も置き去りにして立ち退かなければならない。これってなんなのか。自分たちは何か悪いことをしたのか。いや、なんにもしていない。にもかかわらず、なぜこのような仕打ちを受けなければならないのか。
みんなの健康のためだという。放射能汚染がされてしまったから、早く立ち退かないと健康に害があるという。そんな汚染は誰がしたのか。天災なら仕方がない。あきらめる。しかし、もしほかのことで、普通に暮らしている人々を強制的に転居させるようなことが行われたとしたら、警察に訴えられて、その原因を作った者は犯罪行為として逮捕され監獄に入れられてしまうはずだ。
ところが、こんな非道な原因を作った東電の責任者である社長、会長とも7200万円もの報酬をもらおうとしていた。報酬というのは賞与ではない。毎年毎年7200万円ももらっていた。それが非難されて50%減額というが、それでも3600万円だ。
なんら罪のない人々に、大変な労苦を強いているという責任の認識が全くないのではないか。
緑がキラキラと輝く平穏な飯館村の日差しの中に立ちながら、もし花森安治さんが生きていたら、こういうとき、どうしただろうと考えてしまう。きっと誌面に一銭五厘の旗やむしろ旗を立てて、政府や東電や原子力関係者を糾弾しただろう。
と同時に、これほどの苦難を一銭五厘の国民に与えている東電や原子力発電に対し、それがなければこの国はやっていけないなどと擁護する、賢しら気な物分かりの良すぎる新聞やジャーナリストたちに腹を立て、軽蔑していることだろう。
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