戦犯の原子力安全委員会が原発見直し作業をする資格はない 小榑雅章

今日6月22日の午後、原子力安全委員会が開かれ、原発の安全を守るための「安全指針」について見直す作業を始めた。会議には、原子力や放射線、それに法律などの専門家18人が集まり、初めに班目春樹委員長が「今回のような過酷な事故への対策は、国際的に見ても足りない部分があった。抜本的に見直すには十分な議論が必要だ…」と述べたという。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110622/t10013697861000.html
これって、どこかおかしくないか。とても違和感がある。
3月24日のこのブログにも書いたが、班目委員長は浜岡原発の裁判で、「非常用ディーゼルが2台とも動かない場合に大変なことになるのではないか」という質問に「そのような事態は想定しない。そのような事態を想定したのでは原発はつくれない。だから、割り切らなければ設計なんて出来ませんね」と答えたという人物である。
班目委員長だけでなく、この原子力安全委員会は、津波被害を想定せず、すべての電源が喪失するような事態は起こるはずがないから考えなくていい、としてきたメンバーの集まりである。つまり、今回の原子力発電所事故の元凶であり戦犯ともいうべき委員会だ。
その戦犯は責任を負って委員会を辞任し、福島県民や日本国民に謝罪するのが筋である。ところがその戦犯が、犯した戦争の見直し作業を行う、というのはどう考えてもおかしい。どうしてマスコミは「今の原子力安全委員会には見直し作業をする資格がない」と言わないのだろうか。
もう一つおかしいことがある。
海江田経済産業相は18日、各原発への立ち入り検査などを実施した結果、「水素爆発などへの措置は適切に実施されている」と安全対策を評価し、「これにより、運転停止中の原発についても再稼働は可能」との見解を示した。そして海江田経産相は原発運転再稼働の要請のため、立地自治体を訪問するという。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110618k0000e040041000c.html
これもおかしな話だ。海江田経産相は、自ら原発に足を運んで安全を確かめたというが、安全やリスクの専門家でもないど素人の政治家が、どうして安全だと確認できたのか。そんなことが出来るはずがないことは、国民みんながわかってしまっている。
いやちがう。原子力安全保安院も安全を確認した、という。これも茶番だ。経産省の管轄下にあり、原発推進の旗振り役の原子力安全保安院は、事故発生後その独立性が問われて、いずれ経産省傘下から独立した別組織になるはずの組織である。その組織が何を持って安全対策を点検し評価できるというのか。これもまた戦犯が戦争犯罪を裁くという奇妙さというか、盗人猛々しいというべきか、あってはならないことだ。
こういう国民のまともな神経を逆なでするような事態が次々に起こってくるというのは、国民にとってこの上ない不幸の時代である。



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