「福島原発暴発阻止行動隊」というのをご存知でしょうか  小榑雅章

福島原発の現状は、「安定した冷却設備を建設・保守・運転できなければ、3000 万人もの人口を抱える首都圏をも含めた広範な汚染が発生する可能性がある」とした上で、
「このような最悪のシナリオを避けるためには、どのような設備を作ることが必要か、放射能汚染を減らすためにどうしたらよいか、などなど、数多くの技術的課題があることはもちろんです。この点についても日本の最高の頭脳を結集した体制ができていないことは大きな問題です。さらにもう一方では、最終的に汚染された環境下での設備建設・保守・運転のためには、数千人の訓練された有能な作業者を用意することが必要です。現在のような下請け・孫請けによる場当たり的な作業員集めで、数分間の仕事をして戻ってくるというようなことでできる仕事ではありません。」
それではどうするか。
 「身体の面でも生活の面でも最も放射能被曝の害が少なくて済み、しかもこれまで現場での作業や技術の能力を蓄積してきた退役者たちが力を振り絞って、次の世代に負の遺産を残さないために働くことができるのではないでしょうか。」
 「まず、私たち自身がこの仕事を担当する意志のあることを表明し、長期にわたる国の体制として退役した元技能者・技術者のボランティアによる行動隊を作ることを提案し要求していきたいと思います。」
そして、「当面次のことを提案します。」その内容は、
1. この行動隊に参加していただける方を募集します。原則として60 歳以上、現場作業に耐える体力・経験を 有すること
2. この行動隊を作ることに賛同し、応援していただける方を募集します。
こうして出来上がったのが、福島原発暴発阻止行動隊です。
この行動隊のHP http://bouhatsusoshi.jp/ によると7月6日現在、行動隊の人数は430人、賛同者・応援者は1363人、カンパは6630452円だそうです。
じつはこの行動隊の存在を知ったのは7月6日のNHKラジオの夕方ニュースでした。
そこに登場した行動隊の呼びかけ人の山田恭暉さんが、その趣旨を話されているのを聞き、なるほどなるほどと思ったのです。
山田さん自身は技術屋ですが、原子力の専門家でも何でもないそうです。しかし、と山田さんは言います。
  しかし、いま福島の原発で起こっていることは、原子力発電とは直接関係のないことばかりだ、たとえば、汚染水の処理は、原子炉の知識があっても何の役にも立たない。役に立つのは汚水をどのように排出するか、循環させるかというような技術と経験だ、パイプをつなぐとか、水の勢いはどうかとか、配線はどうするとか、それは水処理プラントの作業員の方が慣れているし、優れている。農業をやっていた作業員よりも、もと技術者や技能者の方がよく分かっている。
また、作業の計画や監督指導をしている東電は、原子力発電の運転には通じているだろうが、水処理プラントのことなどまったくわからない素人にすぎない。しかも、作業にあたるのは、協力会社という名の下請け企業が集めた素人集団がやらされているのだから、うまくいくはずがない。失敗続きになるのは当然だ。
これを聞いて、まったくそのとおりだと思いました。そして、この行動隊の真骨頂は、「原則として60 歳以上」「退役した元技能者・技術者のボランティアによる行動隊」というところです。
放射能に侵されると、20年30年後に影響が出る、と言われています。子供はとくに影響を受けやすい。青年層は子供が産めなくなるかもしれない。もう子供を作る役割を終えた世代が、この難局に当たる方が被害が少ないのではないか。60歳過ぎなら、30年後にがんになっても、自分はあの時、行動隊として原発処理に役に立ったのだ、と誇りに思えるのではないか。
この話を聞いて、私もむべなるかなと思いました。残念ながら「元技能者・技術者」ではないので、行動隊には参加できませんが、この福島原発暴発阻止行動隊に賛同したいと思いました。
すでに政府にも申し入れが行われているようですが、ぜひ実際に活動して成果を上げてくれること祈りたいと思います。

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