地震から家族を守るためにはどうするか  小榑雅章

今日は9月1日、防災の日です。
各地で、防災訓練が実施されているようです。全国の35都道府県では、住民など50万人もの人が参加して防災訓練が行われているとのことです。
テレビを見ていると、乗客が駅構内で整列してカバンなどで頭をかばう姿勢で、駅員の誘導のもとに駅舎から出ていく光景が映し出されていました。ここに映し出された人々も、訓練に動員された50万人のうちの人々なのでしょう。
こういう光景を見ていて、なぜかイライラしてしまいます。訓練はやらないよりやった方がよいのでしょうが、なんとも白々しいのです。
だいたい、防災訓練は企業でも役所でも、駅やスーパーでも、いつも平日の日中なのですが、どうしてなのでしょうか。係員も全員そろっていて指令系統もちゃんと機能するような平日の昼日中に訓練が行われています。不思議ですよね。実際に地震が起こるのは日曜日かもしれない、真夜中かもしれない、晩の8時かもしれない。そういう時は誰も旗を持って誘導などしてくれないし、掛け声もかけてくれない。会社も自治体も助けてくれない。情報も何も教えてはくれない。まずは、自分自身のちからで対処しなければなりません。
阪神大震災が起こったのは、1995年1月17日の午前5時46分52秒でした。つまり、ほとんどの人が、まだ家にいて、その多くの人は就寝中だったのです。
これまでも何回かこのブログでも書きましたが、筆者は、阪神大震災の被災者です。家も会社もめちゃくちゃになりました。その経験もあって、東日本大震災のことは他人事ではありません。東北の被災地をぜひ見たい、被災者の生の声を聞きたい、と思い、宮城や福島に行ってきました。数多く報道されているように、それは悲惨な状況でした。被災者のみなさんのご苦労は、大変なものだと思います。
ただ明確に言えることは、東北と神戸の災害は、同じ地震災害と言われますが、様相がはっきり違うということです。
原発の災害は除外して、東北の災害は主に津波の被害です。2万人を越えるほど多数の亡くなられた方や行方不明の方のほとんどは、津波被害によるもので、直接、地震によって亡くなられた方は、百名から多くて数百名ではないか、と聞きました。
東京の場合、津波のこともさることながら、まずは都市直下型の地震を考えるべきだとされています。
阪神大震災の場合は、都市直下型の地震で津波の被害はありませんでしたので、亡くなられた方6432名はすべて地震による被害です。しかも、時間が午前6時前でしたので、就寝中の人が多く、このうちの5000名までが、倒壊した家屋による圧死と考えられ、さらに約600名は転倒した家具などによる圧死、傷害死だとされています。つまり死者のうちの9割近くが家や家具などによる圧死でした。
古い木造家屋の被害が、最も多かったのですが、ビルもずいぶん被害がありました。4階とか5階の中途の階がくしゃんとつぶれてしまっているビルがいくつもありました。
自治省消防庁の資料によると、全壊104906棟(186175世帯)、半壊144274棟(274181世帯)、全半壊合計249178棟(約46万世帯)、一部損壊390506棟、合計639686棟になります。この数字は神戸市を中心にして、その周辺の芦屋市や明石市、西宮市、尼崎市、洲本市なども含みますが、参考までに神戸市の世帯数は約68万世帯。ということは上記の被害の数は、神戸市全世帯のほとんどすべてに損壊の被害をもたらしたと同程度だったことを表しています。
防災の日に、地震から生き残るためには、家族を守るためにはどうするか、を真剣に考えるなら、会社で働いているときとか、昼間起きている時ではなくて、夜中だったらどうするか、早朝だったらどうしたらいいか、家の倒壊は大丈夫か、家具は倒れて下敷きにならないか、ということもぜひ考えておいてください。
なにしろ生活の半分以上は自宅なのですから。
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