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丸谷才一さん文化勲章受章のお祝い会

丸谷さんの文化勲章受章をお祝いする会が、先週の12月1日に帝国ホテルで行われた。
文壇の長老とか大御所といわれる丸谷さんのお祝いだから、180人もの作家や編集者たちが集って盛会だった。
スピーチは、池澤夏樹さんや吉田秀和さん、小澤征爾さんが行ったが、吉田さんのスピーチは長かった。長いスピーチがやっと終わる、やれやれと思ったら、丸谷さんの新作『持ち重りする薔薇の花』を読んで選んだというバッハの曲のテープを延々と流し、新作を読んだとき、この「天下の名曲を聴いたような気がした」と話した。吉田さんは、86歳の丸谷さんよりずっと上の98歳だから、その元気、元気は驚きだが、音楽に関心がない私には、まったく苦痛だった。こんなこと、丸谷さんに聞こえたら、せっかくの吉田さんのご厚意が苦痛だなんて何事だ、と叱られそうだが、大長老のありがたいご託宣でも、しんどいのはしんどい。
丸谷さんの著作「挨拶はむづかしい」の中に、「…日本人の挨拶は『祝詞』に起源を持つ『前置き』が異常に長くて、本題に入る前に疲れてしまふ。日本人の挨拶とアメリカ人の挨拶とは『質的には似た谷うなものですが、量的には非常に違ひます』とはドナルド・キーンの言ださうである…」という一節があるが、しかし、丸谷さんは、吉田さんのスピーチの間、じっと立って笑顔で耳を傾けていた。
丸谷さんは、ご自分が挨拶をするときは、かならず事前に原稿に書いておき、それを読むことにしているのは有名だが、会の最後に、丸谷さんが挨拶に立った時も、当然ながら、用意した原稿を読まれた。「多少小説の書き方が分かってきて、うまくなったように思う。幸いからだの調子はよいので、これからの作品に期待して下さい」と簡潔にユーモアを交えてしめくくった。

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