「浅田次郎総理を実現しよう」とペンクラブで中西提案  宇治敏彦

 「安倍首相の政治手法はあまりに乱暴ではないか」。日本ペンクラブ(浅田次郎会長)は集団的自衛権の閣議決定を急ぐ安倍首相を批判する声明を5月に発表した。
そのペンクラブの定時総会と懇談会が6月16日、東京会館で開かれたので、久しぶりに顔を出してみた。懇談会で乾杯の音頭をとった中西進副会長(万葉学者。昨年、文化勲章を受章)が、こんな挨拶をした。
 「ギリシャではソクラテスの不条理な死を悼んでプラトンが哲学の道を広め、哲人政治が行われるようになった。中国では古くから文人政治があった。日本には何があったかというと、和歌である。天皇も歌人であった。歌人政治を広めるために浅田会長を総理大臣にしようではありませか」
 中西氏は「浅田晋三総理を」という表現を使ったが、拍手はまばらだった。「晋三」という表現が違和感を参加者に抱かせたせいかもしれないが、中西氏もおやっという顔をして「皆さん、浅田会長を実現しようじゃありませんか」と言い直した。
 吉岡忍専務理事は「ペンクラブが政治団体じゃないかといわれないよう、今年は文学活動を増やしたい」と述べていたが、5月のペンクラブ声明にもあったように、「民主的な手順をまったく踏まない首相の政治手法は非常識」というのなら、今はもっと「発言し行動する文学者集団」として「集団的自衛権や改憲の是非を民意に問へ」と国会解散を求めてもよいのではないか。
 河野洋平氏(元衆院議長)は、安倍首相が性急に集団的自衛権の行使容認を進めようとする背景について毎日新聞(6月18日朝刊)にこんなコメントをしている。
 「『圧倒的な支持を得ているから、いまやってしまおう』。もしくはその逆で『実態はそんなに支持されていないから急ごう』。そのどちらかだろう。いまの閣僚には、そんな安倍首相に反対することは無理だろう」
 閣僚も野党も、そしてマスコミも力が弱まっているのなら、最後は「解散・総選挙で安倍政治路線の是非を問え」という市民の声を高めていく以外にない。その先頭に日本ペンクラブが立つべき時だろう。
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