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アニメや漫画の規制についての花森安治の意見(蛇足) 小榑雅章

なんと大げさな。米ソ冷戦最中の昭和時代なら、戦時中の検閲や「弁士中止」を引き合いに出してもまだ納得が出来るが、時代は平成だよ、花森さんの危惧や言辞はいかんせん時代錯誤だよ・・・。
そんな声が聞こえてきたので、あえて蛇足をつけ加えます。
天下泰平の平成15年(2003年)、一人の公務員が休日に、マンションのポストに共産党の機関紙を配ったというそれだけで、国家公務員法違反で逮捕され、一審では罰金10万円、執行猶予2年の判決が出ました。
これって何なんだ、こんな無茶苦茶なことが通るのか、天下泰平の平成の御世でも、言論統制は厳然として行なわれているではありませんか。
この件については、先日3月29日に東京高裁で、休日のことであり、公務員活動に抵触するとは言えないと、逆転無罪の判決がでましたが、この人は、約6年もの間、有罪にされてきたのでした。さらにこの後、まだ最高裁があり、無罪が確定したとはいえません。
ほかにも、一審では無罪だったのに、高裁では有罪になっている例があります。
2004年1月17日、市民3人が、東京都立川市の防衛庁官舎にイラク派遣反対のビラを投函し、逮捕された事件です。東京地裁の判決は無罪でしたが、二審の東京高裁は一審の判決を破棄し、1人に罰金10万円、2人にそれぞれ罰金20万円を言い渡しました。その罪状は「住居侵入罪に該当する」というものです。
3人は上告をしましたが、2008年4月11日、最高裁は上告を棄却、3人の刑は確定してしまいました。
毎日毎日、我が家のポストには、たくさんのチラシやビラが投げ込まれています。おそらく日本中のどこの家でも、おなじことが起こっているでしょう。私自身も、チラシを配った経験があります。しかし、団地やマンションの集合ポストに、チラシを投げ込んで住居侵入罪になるなどと考えている人はいないでしょう。みな当たり前のことだと思っているから、チラシを投げ込まれていても訴えたりしないのです。
「イラク派遣反対のチラシ+防衛庁官舎」がいけないというのだったら、「言論の自由」論争になるでしょうが、「住居侵入罪に該当する」という恣意的な判断で、断罪をしている怖さを、私たちはもっと自覚すべきなのではないでしょうか。その判決がわずか2年前だったことを考えると背筋が寒くなります。
戦前の花森さんは、検閲や弁士中止を経験し、官憲の恐ろしさを骨の髄まで味わっています。「言論の自由」は絶対だ、などと主張をしても、権力は、牽強付会と言われようと、どんないい加減な口実でもつけて、統制してくる。「住居侵入罪」なんて、とても当てはまらないことでも、平気で「該当する」にしてしまう。そのこわさを私たちはもっと知るべきなのです。
相手は、「言論の自由」を取り締まるといえば、反対が起こるから、誰も反対しにくい、エロやアニメやポルノの取締りから始める。それが常套手段。
だから花森さんは、こういっているのです。
「・・・わざわざ、バカ気た番組を、くる日もくる日も羅列して、政府などに口をださせる絶好の口実をつくっている。
 そんなことが、どうしてわからないのだろうか。
 いつでも、一にぎりのオッチョコチョイのはね上りが、起爆回路を開いてやっている。
 ひと事ではないから、だまって見ていられないのである。・・・」

 
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