安倍首相の訓示とゆでガエル    小榑雅章

昨日、3月19日、安倍晋三首相は、防衛大学校の卒業式で、「北朝鮮による核・ミサイル開発や、南西諸島で急増する中国軍機の領空接近を念頭に、『こうした現実から目を背けることはできない。安全保障環境が厳しさを増す中、わが国自身の防衛力を強化し、自らが果たしうる役割の拡大を図っていかなければならない』と強調した」という。(産経ニュース)
こういわれると、安倍首相のいうことはもっともだ、防衛力は増強せねばならん、と思う人も少なくない。だから少し落ち気味だと言っても、安倍内閣の支持率は60%近い。大変つよい支持だ。
この安倍さんの態度を見て、私はゆでガエルのたとえを思い出す。
カエルを熱湯の中に入れると驚いて飛び出すが、ぬるい温度の水に入れて、少しずつ熱すると、カエルはその温度変化に気づかず、いつの間にか、ゆであがって死んでしまうというたとえ話である。
実際には、カエルはこうはならないようだが、人間は北朝鮮のミサイル実験や、中国の尖閣列島の話を繰り返されると、やはり軍備増強はしないと、という気にさせられてくる、そんな気がして仕方がない。まさにゆでガエルだ。
第二次世界大戦、太平洋戦争もそうだ。どう考えても、絶対戦う相手ではない。
戦艦も鉄砲も戦車も、兵器のほとんどは鉄からできているが、1940年の粗鋼生産量をみると、米国は6076万トンだが、日本はその9分の1の685万トンに過ぎない。輸送力の原動力になる自動車の保有台数は米国は3245万台に対し、日本はわずか15万。216倍だ。横綱に小学生が挑戦するようなものだ。
こんなに力の差がある相手に、戦いを始めたのは日本だ。まさに狂気としか言えない。
しかし、国民は熱狂して支持した。このキチガイ沙汰をバンザイをして喜んだ。
その結果、300万人もの国民が死に、日本中は焼け野原になり、食料も着るものもなくなり、庶民は塗炭の苦しみを味あわされた。
なぜだ。なぜ反対しなかったのか。
敗戦後、「国民がみんなあの戦争に賛成した。だから、国民みんながわるかった。一億総ざんげだ」という意見があった。
そして、結局、あのたくさんの国民を死なせた戦争の責任は誰なのか、うやむやになったままだ。
やっぱり、おかしい。
国民をぬるま湯につけて、かまゆでの火を燃やした連中がいるはずなのに、おかしい。
いま、安倍さんの話がもっともだ、軍備増強は必要だと思っている人は、ゆでガエルと一億総ざんげを思い出して、ほっぺたをつねってみてほしい。
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