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菅直人首相夫人の本を読んでみた    宇治敏彦

 「菅直人が首相になること自体、日本中が小粒になった証明。永田町も草食系ばかりだし。総理大臣というと吉田茂や鳩山一郎のような風格漂う傑物を思い起こす私にとって『本当に菅でいいのかしら』という思いが拭えない」
 菅首相夫人の菅伸子さんが、マスコミのインタビューでそう語っているというので、夫人の近著を読んでみました。「あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるの」(幻冬舎新書)という本です。「夫・菅直人を叱咤」「日本一うるさい有権者による、総理の素顔」という出版社の宣伝文句に素直に乗っかってしまったのですが、読後感は「なーんだ、激励のエールではないか」でした。「叱咤」とは「大声をあげてしかること、また、はげますこと」(言泉)だそうですから仕方ないですかね。
 菅夫人の指摘で同感したのはマスコミのことです。
 「記者懇での発言は、原則としてオフレコ―記事にはしないという約束で行われています。一般の国民の方にとっては、オフレコはおかしい、政治家とメディアの癒着ではないかと思われるかもしれません。そのへんは、たしかに持ちつ持たれつの関係にあるかもしれません。こちらとしてみれば『オフレコでもかまわないので話を聞かせてくれ』と申し込まれたので承諾して、その条件のもとで話しているわけです。ところが、財務大臣になってから、この記者懇でのオフレコの発言が、私の知る限り、立て続けに3回、まるで録音したのをそのまま書き起こしたかのように、週刊誌に出たので『これはまずい』と思いました。(中略)つまり、記者懇にいた新聞社の記者が、自分の媒体に書くことはできないので、週刊誌の記者に情報を提供したわけです。『それはないんじゃないの』というのが正直な思いです」
 記者の倫理として、オフレコをどうしても記事にしたいと思う場合には、オフレコでしゃべってくれた取材先にオフレコの解除を申し出るべきでしょう。それで許可が出ない場合は、関連する取材先を当たって関連先からの確認を取り、確認先をニュースソースとして原稿をかくことも模索すべきでしょう。自らの媒体に書かないで、情報を週刊誌に流しサイドビジネスにするなんて記者の風上に置けません。
 菅夫人の本で興味深い点がいくつかありました。一つは菅家では30年前から生協の食材を宅配で頼んでいるので首相公邸に引っ越した後も近所に商店やスーパーがないので「ダメモトで生活クラブ生協に問い合わせてみた」そうです。「長年のおつきあい」だからということで首相公邸に生協の食材が宅配されているそうですが、恐らく生協を利用した首相夫人は菅伸子さんが初めてでしょう。
 もう一つは吉祥寺の自宅から首相公邸に引っ越すまで都心のホテル住まいを経験したそうですが、「これ以上、ホテル暮らしを続けたら我が家の家計は破産しそうなので、さっさと(公邸に)引っ越すことにした」そうです。
 こうした庶民感覚を夫の菅首相が十分会得していたならば、唐突な「消費税発言」は飛び出さず、参院選惨敗も免れていたかもしれません。「市民派」政治家であっても「庶民派」政治家でないところが菅首相のアキレス腱かもしれませんね。 
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